欧米では常識、米国では当たり前、といった表現 / Some article saying European/American standard
個人的にモヤモヤしてる内容を書こうかと。
本当に私個人の価値観なので、間違って来訪されてモヤモヤを感染させられたくない方は避けてください。
タイトルに書いた「欧米では常識なのに」や、「しかし、これは米国では当たり前」といった文章を使って日本や日本での出来事を批判している記事を見ると非常にもやっとする。
例として２つ程。
一つ目はソースを見つけられなかったので覚えている範囲で書いて見る。
信号の話
「ある母親と幼い息子が信号待ちをしていた。
車は来ていなかったが信号は赤なので待っていると、後ろから来た女性が親子に並び、左右を確認した後道路を渡った。
母親は聞こえるように『あの人大人なのに信号待てないのよ、嫌ね』と言い、信号が青になると母親は女性を追いかけ、『子供が見ている前で信号無視なんてどういうつもり！気をつけてよね』と注意した。
女性は『私は自分の判断で、自分の責任で渡っただけです。信号に依らず、自己責任で道路を渡るのは欧米では普通です。あなたのお子さんにも自分で考え、責任をとる教育をされてはいかがですか』と言って去っていった」
採用での話
これはリンクを参照
（途中から有料なので、最初の方だけ読んだ）
なぜもやっとするのか考えて見た。
- そうですか。で？だから何？今日本の話をしてますよと思ってしまう。
- 記事の言う"アノクニでの常識"が、今比較している対象と比べてさも正しいかのように言える根拠がわからない。
- 欧米ってそもそもどこの国や州を指しとんねん。（欧米って広すぎ。もう「世界の常識では」って言ってしまえば良いのでは（迷走））
信号の話に関しては、
（信号無視が違法かどうかって観点はここでは置いておいて）
- 欧米ではって出さなくて良くない？自己責任で人生上手くやれよでえーやん。
- 信号無視するかどうかなんて人や国に依るやろ。
少なくとも私が長く住んでいるイギリスとドイツでは正反対。
イギリス：信号見ない。車が来てるかどうかだけで判断。なので、車が近づいて来てたら、歩行者信号青なのに気付かず、車が目の前で止まってから青に気付く人もけっこー多い（まじで）。
ドイツ：信号守る。雨の中、車来てなくても立ち止まってる人多い。
採用の話に関しては
- 年収いくらにするかなんて需要と供給によるよね。
- 記事内で言う米国と日本のマネージャーの定義が不確か。
- どこの国がどうとか書かずに、専門性のある職には見合った報酬を、そしてそういった社会にするにはどういったアクションが必要か、といった内容を書いてくれた方が断然読みやすい。
マネージャの定義は、
イギリスのある企業で働いていた時思ったのだが、
マネージャは、本当にマネージングしかしないし、出来ない。
マネージャーは各専門職を繋げ、まとめる、管理するための専門職なのだ。なので彼らは"マネージャー"としてスキルアップして採用されていく。
技術専門職の話は少し理解していたり、全然理解していなかったりするので、顧客や他の専門職員と話す際に技術部隊の参加が必要なケースが多々ある。
一方日本は、技術専門職を経て、その上で企業のリソースや案件、期間を管理することになっていく。技術者知識＋標準的管理知識＋企業内のノウハウを身につけており、技術の話も独自に顧客とできるし、管理もする、技術専門職の通訳を多く必要とせず、技術部隊がケアして欲しいところにも手や発想が届くマネージャーが生まれる。
この二つの"マネージャー"が本当に比較するべき対象同士だろうか。
他国と比べる前に、日本で不足している人材の解消についてもっと案を考えて欲しい。
看護師や小児科、介護ケアの要因。志願者が集まる給料や補助を出せる仕組みがないものか。
仕組みを探す上で、参考に見たとある国の制度が理想的であると感じれば採用すれば良い。だが、盲目的に日本での仕組みや動きがおかしい前提で話すのは納得がいかない。
おかしく見える日本の仕組みも少し変えればどこよりも素晴らしい制度や仕組みになるかもしれないのに。
なんて色々書いて見たけど、一番の理由は自分の好きな日本を否定するような意見に反射的にもやっとしているだけかもしれない。
ちなみに「美人過ぎる〜」って見出しもものすごく不快感を覚える。
そのジャンルに美人がおったらいかんのかい。他の人が皆ブスみたいに聞こえるやんけ。って。
